実は、私から人を好きになったことはないけど、過去に相手の勢いに押されて交際した人はいた。

その人が結婚するそうだ、もちろん私以外の人と

同じ部署の年下の男で、社内恋愛なんて絶対したくなかった私は全てのフラグを折って断り続けていたけど、彼の勢いと周囲の圧に負けて付き合うことにした。

その間、オタク活動は一歳しなかった。ゲームをちょこっとするくらいで、夢からは一切足を洗っていた。

恋は知らないけど、誰かを大切に思う気持ちはわかる。情が湧けばそれなりに大切な存在にもなる。家族のように可愛がって時には喧嘩もしたけど、あー、人と付き合うってこういう感じなのか、と学んだ。

1年半でフラれたけど。

「将来が見えない」「一緒にいて気を使うようになった」「私といると愚痴ばっかり言ってしまう自分が嫌だった」彼が言った別れる理由だった

将来なんて誰もわからないし、一緒にいて気を全く使わない関係なんてたとえ家族でもあり得ないと思ってるし、愚痴なんて別に好きなだけ言えばいいじゃん というタイプだから、ますます恋愛が何なのかわからなくなった。

情が湧いた相手に捨てられたのは流石に凹んだ。結局別れる理由も適当に綺麗っぽくまとめて適当に誤魔化して、要するに私は要らないってことなんじゃん、私ってやっぱり欠陥人間なんだ、としばらく泣いていた記憶がある。

別れ際、「⚪︎⚪︎は可愛いからまたすぐ良い人が現れるよ」と言われた事が強く印象に残ってる。私は確かその言葉に「多分今後は誰かと付き合う事はないと思うよ」と返したような気がする。

その言葉の通りになっている。

欠陥人間の私に正常な人間の交際を教えてくれた彼には感謝している。退職もするそうなので、幸せになって欲しいと思う。

別れてからまたオタクに逆戻りして、夢もまたはじめて、それでも満たされない心は現実を知ってしまったからなのかもしれない

私はどこまで行っても異常な人間だからこのまま1人で朽ちていくだけなんだろう。彼の結婚自体は祝福したいんだけど、自分の異常さを見せつけられてるようで本気で死にたくなってくる。早く死にたい、死にたい、死にたい。